生涯のお守りに、誕生石はいかが

- Category - 誕生石の思い出

友人の話です。

高校受験を目前に、ゲン担ぎに誕生石を持ち始めました。

彼女のおばあさんが旅行のお土産に買ってきたストラップでした。

 

彼女は五月生まれなので、誕生石はエメラルドでした。

エメラルドといってもガラス玉で、金メッキの台に宝石のようなカットの入った

緑色の粒がはめてあるものだったそうです。

一応、誕生石と銘打ったお守りシリーズの一つだったため、

彼女はそれをペンケースにぶらさげ、学校でも塾でも机の上に置いてときどき眺めていたのだと言いました。

本物ではなかったということなので、数百円程度のものではないかと考えられます。

 

エメラルドには、困難に打ち勝つ精神力を与え、成功をもたらす効果があると言われています。

彼女によれば、中の上程度だった学力は徐々に向上していったものの、

受験当日は合格にも不合格にも転びうるレベルだったということです。

 

しかし結果として、彼女は第一志望の高校に進学しました。

進学先は、その界隈ではトップ校と呼ばれるところでした。

実力なくして合格できるところではないのですが、運が味方したのだ、と彼女は言っていました。

 

彼女が落ち着いて入試に挑めたのは、受験期にいつもそばにあった

「おばあちゃんの念がこもった」誕生石のおかげだったのだそうです。

ガラス玉でも効果があるのだから、と、大学受験時には本物のエメラルドのついた

一、二万円のネックレスを買ってもらい、肌身離さず身につけるようになったそうです。

 

そのネックレスを見せてもらったことがあります。

鮮やかなグリーンに光があたって複雑に反射するのを眺めていると、

心の奥がすっと落ち着いていくようでした。

「おばあちゃんの念」は私にはわかりませんでしたが、

そのときは、その誕生石に人の気持ちを癒やす不思議な力があるのかもしれないと感じました。

 

時は流れて、今では彼女がどうしているのかわかりません。

私は結婚し、娘も生まれました。

そんなとき、ふと、エメラルドの誕生石の話を思いだしたのです。

幼い娘を保育園に預けて仕事復帰することを考えたとき、

娘をそばに感じられるように身につけよう、と思ったのです。

 

受験に限っていえば、神社などのお守りでも効果があるかもしれません。

でも、誕生石のネックレスは、社会人になった今もきっと彼女を守り続けていることでしょう。

誰しも不安になったり迷いが出たりするときはあります。

生涯の心のよりどころになるように、誕生石のアクセサリーをこっそり身につけてはいかがでしょうか。



誕生石365日 関連記事