翡翠は、「ひすい輝石」または、「硬玉」ともいい、
ケイ酸塩基鉱物の一種です。
ひすい輝石を含む岩石は、
塩基性火山岩などが低温低圧の変成を受けてできたもので、
このような変成条件にあるところは、プレート接触部になります。
つまり、日本も翡翠の産地ということです。
本来、翡翠とされるのは硬玉で、英語では「ジェダイト」といいます。
しかし、欧米などでは、一般的に軟玉(ネフライト)を含む、
広義の翡翠を「ジェード」と呼んで一緒に扱っているケースがあります。
このため、硬玉と軟玉が混同されトラブルになることもありました。
硬玉と軟玉が別のものとわかったのは1863年のことです。
翡翠の中でも珍重されるのは、
濃緑色半透明の「ろうかん」と言われるもので、
これは鉄やクロムが混じっているためです。
次に人気があるとされるのがラベンダー色のもので、
鉄やマンガン、チタンが混じったものです。
また、翡翠の特徴として、宝石の中では最も割れにくい石という点があります。
ダイヤモンドより強く、ハンマーで叩いても割れません。
また、色の種類が多いのも翡翠の特徴とされます。