8月15日の誕生石 | ブラック・オニキス |
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石言葉 | 祈り |
英名 | Black Onyx |
その他の誕生石 | アメトリン |
8月15日が誕生日の有名人 | 1769年 ナポレオン1世(フランス皇帝) |
8月15日は何の日? | 終戦記念日 |
8月15日の誕生花 | ジンジャー |
誕生石の説明 | 8月15日の誕生石である「ブラック・オニキス」
和名は、「黒瑪瑙(くろめのう)」です。
ブラック・オニキスの石の暗示は、 精神力・意志力の強化、運動能力の強化、邪念・邪気祓いとなり、 意志薄弱をどうにかしたい、 スポーツに励んでいる、 交際相手とすっきり別れたい、 浮気に悩んでいる、 頭髪で悩んでいる という人におすすめのパワーストーンとなります。
ブラック・オニキスの曇りのない漆黒の美しさは、 この石の持つ迷いのない信念を象徴するような強さを表してます。
8月15日の誕生石ブラック・オニキスは、 自分自身の中心軸をしっかりと安定させる石であり、 着実に目標を実現させるために、地に足を着けた行動をするように導いてくれる石です。
また、人生において幾度も降りかかるつらい場面、苦しい場面においてもあきらめず、 前に進むための忍耐力や意志の強さを与えてくれる石です。
そのような効果から、スポーツ選手などの苦しい練習の際のお守りや、 ダイエットなどを耐え抜く際のお守りとしておすすめします。
あきらめずに決めたことをやり遂げるサポートをするブラック・オニキスは、 「成功の象徴」とも呼ばれています。 達成したい目標がある方におすすめのパワーストーンです。
また、オニキスは悪い意味での感情の起伏を押さえてくれるために、 「夫婦の幸せを保つ石」とも言われています。
この石の宝石言葉は、「遠からぬ成功」となります。 オニキスは、悪霊を祓う石として使われてきた魔除けの石です。 嫉妬やねたみなど、他者の悪い感情から持ち主を守ってくれます。 |
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誕生石にまつわるエピソード |
あの時、誕生日石がなかったら。恋人にアクセサリーをプレゼントされるのって、本当にうれしいものですよね。 私は8月生まれ、誕生石はペリドットです。 質の高いものはエメラルドのように澄んだ輝きがあり、 揺らめくロウソクやランプの明かりでは区別がつかないため、 『ナイトエメラルド』なんて通称もあったそうです。
パートナーどうしの仲の良さを支えてくれるパワーストーンとして知られているので、 つきあいはじめたばかりの時、彼が小さなピアスを贈ってくれました。
私の彼は、三人兄妹の長男坊。 二人の妹がほぼ年子で生まれたせいか、とても優しくて、ロマンティストです。 おうちデートの日に、真っ赤な薔薇の花を持ってくる、 なんて、ちょっと少女マンガみたいなことを照れもせずにやってくれて、 この人となら楽しい家庭が築けそう、と思っていました。
でも、つきあって最初の誕生日、彼が私に差し出したのは、ブラックオニキスの指輪でした。 8月15日、誕生日の石。
正直、「わぁ、気がついちゃったか」と思いました。 つやつやした、真っ黒な石。 メノウの仲間で、茶や白の縞が入ることが多いので、 美しい漆黒の石は手に入りづらく、高価なのです。
でも、どうせ値が張るものだったら、もう一つの8月の誕生石である、 可愛いカナリアイエローのシトリンが欲しいな、と思うのが、女心でした。
どうか彼が、「誕生石というのは365日分、それぞれきちんと決まっているのだ」 ということに気がつきませんように、と願っていました。 けれど彼が、「どうだ!」と言わんばかりの得意げな表情で、 私がそれを指にはめるのを待っていたので、素直に受け取りました。
そしていつものように、左の中指にはめようとしたら……入らなかったのです!
私には姉がいて、その少し前から内科医の彼氏とつきあっていたのですが、 半年ももたずに呆気なく破局を迎えていました。 理由は、贈られた指輪を、何の疑いもなく左の薬指にはめたから。 内科医さんは、「どの指にはめたらいいかしら」と聞いてほしかったのだそうです。 まだプロポーズしたわけでもないのに、と言われたらしいですが、 意地悪な人だな、と思っていました。
そんな人が義理とはいえお兄さんにならなくて良かった、と姉を慰めること数か月。 いつの間にか私の中で、「薬指に指輪をすると、姉さんと同じことになるのでは」 という不安がもくもくと湧くようになっていました。
パワーストーンが大好きで、ネックレスやブレスレットなど、 いつもアクセサリーをしている私が、左の薬指だけは何もつけない。 その理由を、私の彼は知っていました。
「ごめんな、サイズが間違ってたみたいだ。直してもらうから」
彼は冬生まれで北国出身。 私の地元で毎年ある夏祭りを見に行く、その途中のことでした。 まだ日中の暑さがたっぷり残った、アスファルトの上。 彼は夕立にでも遭ったみたいに、汗でぐしょぐしょに濡れていました。
「ううん。これで合ってるよ」 指輪を薬指にはめると、あのもくもくした不安が、すっと消えていきました。
オニキスは、人から向けられる悪意を跳ね除け、 自分の中のネガティブな感情までも追い払ってくれる石。 華やかではないけれど、確かな安心感をくれるパワーストーンです。
丸いカボションに磨かれたオニキスは、 私よりもずっと白い肌の彼の、黒目がちな瞳のまなざしのように、 穏やかな気持ちにさせてくれました。
その数日後、ちょっとした事件が起こりました。 私は子供の頃見た特撮番組の影響で、バイクに目がありません。 自分でももちろん、中古の400ccを乗り回していたし、通勤もバイク。 会社から帰る、夕暮れの国道。 正義のヒーローに憧れて免許を取ったくらいですから、運転は法定速度を守ると決めています。
でも、私の地元は、何というか……少々ワルイ男性がモテたりする、 つまり田舎なのです。 スピードの出ないワゴンタイプなのに、エアロパーツを付けた車に、煽られることはよくありました。 私は髪が長いし、どうしても体つきで女ライダーだとわかってしまいます。
ただ、バイクの良いところは、小回りが利く点です。 後ろから煽られても、エンジンを切って、 歩道側のガードレールが途切れた部分に逃げこんでしまえば、 煽ってきた車の方が、後ろからクラクションを鳴らされる羽目になります。
なのにその日、煽ってきたのは、アイロンに電飾をつけたみたいな、 おかしなかたちをしたスクーターでした。 変なカタチ、とは言え、排気量は私のバイクの倍。 いつものように、歩道にバイクを上げて逃げきろうとした後を、スクーターは追ってきました。
ただバイクに乗っているだけで嫌がらせをされるって、不愉快ですよね。 しかも、ものすごくバカバカしいことですが、 そのビッグスクーターの運転手は、ありえないほどライディングが下手だったのです。 たぶん、生意気にバイクに乗っている女がいるから脅かしてやろう、 ぐらいのつもりで、私がやったように歩道に入ってきたのでしょうが、私のバイクはオフロード車。 スクーターとは、タイヤの大きさがまるで違います。
あっという間にビッグスクーターは縁石に引っかかって転がり、 投げ出された紫色のヘルメットの男が、上から降ってきました。
がしゃん!
その男が何キロあったかなんて知りたくもないですが、 私のバイクは、ガソリンが空でも130キロ以上あります。 その、タンクに、挟まってしまった。左手が。
痛くて動けないでいる私を、近くのお店のひとが見かねて、バイクを起こしてくれました。 絶対、大怪我をしているだろう左手の、革のグローブを、おそるおそる外してみると、 打撲で赤くなっている他は、傷一つありませんでした。
ただ、その代わりに、グローブから、 真っ二つに割れた、ブラックオニキスのリングが、転がり出てきたのです。
警察より、損害保険の会社よりも先に、彼に電話しました。 「指輪、壊しちゃった。ごめんなさい」 彼は一言、「オニキス、すげえ」と言いました。
うん、オニキス、確かにすごいです。 ブラックオニキスの硬度は、理科の実験で使うビーカーやフラスコ、 要するに少し丈夫なガラスと、同じ程度しかないのです。 リングのフレームのシルバーの分を合わせても、 130キロの物と、バイク運転が下手な男を支えられるほどの強度なんて、あるわけなかったのに。
割れはしたものの、私の指を、守ってくれた。 あの指輪をしていなかったら、私の左手は、物が掴めなくなるくらいに潰れていたかもしれません。 誕生日石、すごいです。
「もっと可愛い石がいいな」なんて思わずに、 是非みんな、自分の誕生日の石を買うべきだと思います。 私もそれ以来、ブラックオニキスの虜です。
ここぞ、という時は、ブラックオニキスのアクセサリーをつけると、 心が落ちついて、ミスも減る気がします。 アクセサリーがつけられないお仕事の人は、 ルース(裸石)をポケットに入れておくのもいいと思います。 きっと、守ってくれるから。
定番の展開なのですが、その後、彼と結婚しました。 寒~い彼の実家に帰省する時は、ついオニキスのアクセサリーをいっぱいつけすぎて、 お姑さん、小姑さんに、「いつも真っ黒だねぇ」って言われてしまうのですが、 理由は内緒です(笑)。 |
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