8月15日の誕生石「ブラック・オニキス」

8月15日の誕生石「ブラック・オニキス」

8月15日の誕生石 ブラック・オニキス
石言葉 祈り
英名 Black Onyx
その他の誕生石 アメトリン
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誕生石の説明 8月15日の誕生石である「ブラック・オニキス」

和名は、「黒瑪瑙(くろめのう)」です。

 

ブラック・オニキスの石の暗示は、

精神力・意志力の強化、運動能力の強化、邪念・邪気祓いとなり、

意志薄弱をどうにかしたい、

スポーツに励んでいる、

交際相手とすっきり別れたい、

浮気に悩んでいる、

頭髪で悩んでいる

という人におすすめのパワーストーンとなります。

 

ブラック・オニキスの曇りのない漆黒の美しさは、

この石の持つ迷いのない信念を象徴するような強さを表してます。

 

8月15日の誕生石ブラック・オニキスは、

自分自身の中心軸をしっかりと安定させる石であり、

着実に目標を実現させるために、地に足を着けた行動をするように導いてくれる石です。

 

また、人生において幾度も降りかかるつらい場面、苦しい場面においてもあきらめず、

前に進むための忍耐力や意志の強さを与えてくれる石です。

 

そのような効果から、スポーツ選手などの苦しい練習の際のお守りや、

ダイエットなどを耐え抜く際のお守りとしておすすめします。

 

あきらめずに決めたことをやり遂げるサポートをするブラック・オニキスは、

「成功の象徴」とも呼ばれています。

達成したい目標がある方におすすめのパワーストーンです。

 

また、オニキスは悪い意味での感情の起伏を押さえてくれるために、

「夫婦の幸せを保つ石」とも言われています。

 

この石の宝石言葉は、「遠からぬ成功」となります。

オニキスは、悪霊を祓う石として使われてきた魔除けの石です。

嫉妬やねたみなど、他者の悪い感情から持ち主を守ってくれます。

 


 

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誕生石にまつわるエピソード

あの時、誕生日石がなかったら。

恋人にアクセサリーをプレゼントされるのって、本当にうれしいものですよね。

私は8月生まれ、誕生石はペリドットです。

質の高いものはエメラルドのように澄んだ輝きがあり、

揺らめくロウソクやランプの明かりでは区別がつかないため、

『ナイトエメラルド』なんて通称もあったそうです。

 

パートナーどうしの仲の良さを支えてくれるパワーストーンとして知られているので、

つきあいはじめたばかりの時、彼が小さなピアスを贈ってくれました。

 

私の彼は、三人兄妹の長男坊。

二人の妹がほぼ年子で生まれたせいか、とても優しくて、ロマンティストです。

おうちデートの日に、真っ赤な薔薇の花を持ってくる、

なんて、ちょっと少女マンガみたいなことを照れもせずにやってくれて、

この人となら楽しい家庭が築けそう、と思っていました。

 

でも、つきあって最初の誕生日、彼が私に差し出したのは、ブラックオニキスの指輪でした。

8月15日、誕生日の石。

 

正直、「わぁ、気がついちゃったか」と思いました。

つやつやした、真っ黒な石。

メノウの仲間で、茶や白の縞が入ることが多いので、

美しい漆黒の石は手に入りづらく、高価なのです。

 

でも、どうせ値が張るものだったら、もう一つの8月の誕生石である、

可愛いカナリアイエローのシトリンが欲しいな、と思うのが、女心でした。

 

どうか彼が、「誕生石というのは365日分、それぞれきちんと決まっているのだ」

ということに気がつきませんように、と願っていました。

けれど彼が、「どうだ!」と言わんばかりの得意げな表情で、

私がそれを指にはめるのを待っていたので、素直に受け取りました。

 

そしていつものように、左の中指にはめようとしたら……入らなかったのです!

 

私には姉がいて、その少し前から内科医の彼氏とつきあっていたのですが、

半年ももたずに呆気なく破局を迎えていました。

理由は、贈られた指輪を、何の疑いもなく左の薬指にはめたから。

内科医さんは、「どの指にはめたらいいかしら」と聞いてほしかったのだそうです。

まだプロポーズしたわけでもないのに、と言われたらしいですが、

意地悪な人だな、と思っていました。

 

そんな人が義理とはいえお兄さんにならなくて良かった、と姉を慰めること数か月。

いつの間にか私の中で、「薬指に指輪をすると、姉さんと同じことになるのでは」

という不安がもくもくと湧くようになっていました。

 

パワーストーンが大好きで、ネックレスやブレスレットなど、

いつもアクセサリーをしている私が、左の薬指だけは何もつけない。

その理由を、私の彼は知っていました。

 

「ごめんな、サイズが間違ってたみたいだ。直してもらうから」

 

彼は冬生まれで北国出身。

私の地元で毎年ある夏祭りを見に行く、その途中のことでした。

まだ日中の暑さがたっぷり残った、アスファルトの上。

彼は夕立にでも遭ったみたいに、汗でぐしょぐしょに濡れていました。

 

「ううん。これで合ってるよ」

指輪を薬指にはめると、あのもくもくした不安が、すっと消えていきました。

 

オニキスは、人から向けられる悪意を跳ね除け、

自分の中のネガティブな感情までも追い払ってくれる石。

華やかではないけれど、確かな安心感をくれるパワーストーンです。

 

丸いカボションに磨かれたオニキスは、

私よりもずっと白い肌の彼の、黒目がちな瞳のまなざしのように、

穏やかな気持ちにさせてくれました。

 

 

その数日後、ちょっとした事件が起こりました。

私は子供の頃見た特撮番組の影響で、バイクに目がありません。

自分でももちろん、中古の400ccを乗り回していたし、通勤もバイク。

会社から帰る、夕暮れの国道。

正義のヒーローに憧れて免許を取ったくらいですから、運転は法定速度を守ると決めています。

 

でも、私の地元は、何というか……少々ワルイ男性がモテたりする、

つまり田舎なのです。

スピードの出ないワゴンタイプなのに、エアロパーツを付けた車に、煽られることはよくありました。

私は髪が長いし、どうしても体つきで女ライダーだとわかってしまいます。

 

ただ、バイクの良いところは、小回りが利く点です。

後ろから煽られても、エンジンを切って、

歩道側のガードレールが途切れた部分に逃げこんでしまえば、

煽ってきた車の方が、後ろからクラクションを鳴らされる羽目になります。

 

なのにその日、煽ってきたのは、アイロンに電飾をつけたみたいな、

おかしなかたちをしたスクーターでした。

変なカタチ、とは言え、排気量は私のバイクの倍。

いつものように、歩道にバイクを上げて逃げきろうとした後を、スクーターは追ってきました。

 

ただバイクに乗っているだけで嫌がらせをされるって、不愉快ですよね。

しかも、ものすごくバカバカしいことですが、

そのビッグスクーターの運転手は、ありえないほどライディングが下手だったのです。

たぶん、生意気にバイクに乗っている女がいるから脅かしてやろう、

ぐらいのつもりで、私がやったように歩道に入ってきたのでしょうが、私のバイクはオフロード車。

スクーターとは、タイヤの大きさがまるで違います。

 

あっという間にビッグスクーターは縁石に引っかかって転がり、

投げ出された紫色のヘルメットの男が、上から降ってきました。

 

がしゃん!

 

その男が何キロあったかなんて知りたくもないですが、

私のバイクは、ガソリンが空でも130キロ以上あります。

その、タンクに、挟まってしまった。左手が。

 

痛くて動けないでいる私を、近くのお店のひとが見かねて、バイクを起こしてくれました。

絶対、大怪我をしているだろう左手の、革のグローブを、おそるおそる外してみると、

打撲で赤くなっている他は、傷一つありませんでした。

 

ただ、その代わりに、グローブから、

真っ二つに割れた、ブラックオニキスのリングが、転がり出てきたのです。

 

警察より、損害保険の会社よりも先に、彼に電話しました。

「指輪、壊しちゃった。ごめんなさい」

彼は一言、「オニキス、すげえ」と言いました。

 

うん、オニキス、確かにすごいです。

ブラックオニキスの硬度は、理科の実験で使うビーカーやフラスコ、

要するに少し丈夫なガラスと、同じ程度しかないのです。

リングのフレームのシルバーの分を合わせても、

130キロの物と、バイク運転が下手な男を支えられるほどの強度なんて、あるわけなかったのに。

 

割れはしたものの、私の指を、守ってくれた。

あの指輪をしていなかったら、私の左手は、物が掴めなくなるくらいに潰れていたかもしれません。

誕生日石、すごいです。

 

「もっと可愛い石がいいな」なんて思わずに、

是非みんな、自分の誕生日の石を買うべきだと思います。

私もそれ以来、ブラックオニキスの虜です。

 

ここぞ、という時は、ブラックオニキスのアクセサリーをつけると、

心が落ちついて、ミスも減る気がします。

アクセサリーがつけられないお仕事の人は、

ルース(裸石)をポケットに入れておくのもいいと思います。

きっと、守ってくれるから。

 

定番の展開なのですが、その後、彼と結婚しました。

寒~い彼の実家に帰省する時は、ついオニキスのアクセサリーをいっぱいつけすぎて、

お姑さん、小姑さんに、「いつも真っ黒だねぇ」って言われてしまうのですが、

理由は内緒です(笑)。

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